カイロプラクティック・ケアは『脳と神経』のケアになります。脳へ行き来する運動や感覚の「全情報の通り道」である脊柱(背骨)の状態が改善することで、さらに脳の働きも向上するのです。
小児カイロプラクティック・ケアによって『入力、処理、出力』、この3つが改善されることで、発達の問題以外にも免疫力がアップ、姿勢を改善、集中力を高める、学習の質と効率向上、スポーツでのパフォーマンスも向上、怪我の予防、スムーズな成長、発育を助けることを目的としています。
小児のカイロプラクティック・ケアでは子供の成長過程で背骨にかかる負担は変化していきます。首がすわる前にしっかり頚椎(特に上部頚椎)を安定させることが重要になります。そしてうつ伏せの状態で腰を反らすことで腰部のカーブが形成されます。ハイハイする前に仙腸関節のバランスや腰部を調べます。そして、つかまり立ちをすることで背骨(特に胸腰移行部)に荷重が加わります。このように成長のマイルストーンに合わせてケアをすることで、歩くという動作がスムーズにできるようになるのです。
当院では小児カイロプラクティックを専門とし,多くのお子さんが0歳から来院されています。そこで多くの患者さんからこのような質問を受けます。
「なぜ0歳からカイロプラクティック・ケアが必要なのですか?」
アメリカの研究では出産時に医療介入(吸引、鉗子分娩、帝王切開など)があった場合90%の確率で乳児になんらかの損傷(主に頭蓋、頸椎)が見られたことがわかっています。現在のお産は病院で産むことが常識になっていますが、昔は家で産婆さんが子供を取り上げることが常識でした。このようにお産も時代とともに大きく変わったことは事実です。また高齢出産も増えたことも大きく影響していることだと思います。より安全なお産が支流になったことにより、自然的なお産が少なくなってしまったことは事実です。現代医療が発展することで多くのメリットもありますが、デメリットもあるということを認識する必要はあります。
お子さんのお身体を視診したところ首は座っていたことが確認できました。うつ伏せの状態で頭をあげることはでき、ズリバイでようやく前に進めることはできました。カイロプラクティックの触診分析したところ、頭蓋骨(後頭部)の形に左右非対称が確認できました。(左側後頭部が右より平らな状態)幼少期にむきぐせがあり、左側を向いていたことが多かったようです。また脊椎全体の起立筋群の低下、左後頭骨辺りのしこり、右仙腸関節の可動域減少が分析で確認できました。温度検査では左後頭骨、仙腸関節に温度の変化が確認できました。
*温度検査は神経の働きを調べるために行っています。左右の神経の温度の差が0.3以内であることが正常になります。
小児カイロプラクティック・アジャストメントは専門の知識、技術が必要とされます。最小限の力で行っています。現在では3歳になり2ヶ月に1回のペースで来院されています。
今回のケースのように子どもの成長にとってカイロプラクティック・ケアはとても重要な役割があります。私自身も子供の頃からカイロプラクティック・ケアが生活の一部だったこともあるので100%確信して患者さんに伝えることができるのです。
これからも多くの家族、そして子どもたちのケアをしていきたいと思っています。子供の持つ可能性を最大限に引き出すことこそ、一生涯の宝ものになります。
なぜ子供にカイロプラクティック・ケアが必要なの?
1.子供の脳と神経の発達を最大限に向上させる
2.子供の健康を向上させる
3.免疫力を高め、風邪、中耳炎、などの様々な病気を繰り返さないよう予防する
4.赤ちゃんの夜泣きや落ち着きを改善させる
5.喘息やアレルギーによる呼吸器の問題にアプローチする
6.子供の姿勢を改善させる
7.集中力を高める
8.行動障害や精神的問題を改善させる
9.夜尿症や消化器の問題を改善させる
10.睡眠障害にアプローチする